BRAND STORY

ブランドストーリー

ボーダーシャツのルーツ

セントジェームス市があるパス・ノルマンディー県は、古くは18世紀からイギリスとの交易が盛んな地でした。荒海を航海する船乗り達にとって、雨風から身を守ってくれる暖かくじょうぶな仕事着のセーターは大切な必需品であり、視界の悪い海上でも見分けがつきやすい赤・青・白のトリコロールやボーダー模様はいつしかマリンセーターの原型になりました。無地は船長、ボーダーは船員用と区別され、後にフランス海軍の若い水兵達がコットンボーダーTシャツを制服として着用するようになり、現在のセントジェームスの「NAVAL(ナヴァル)」にその名を残しています。
定番シャツの定番シャツの「OUESSANT(ウェッソン)」や「PIRIAC(ピリアック)」はノルマンディー沖の特に波の荒い海域にある島々の名前に由来しています。

仕事着からリゾートウエア、カジュアルウエアへ

20世紀に入ると本来実用的な仕事着や制服であったボーダーシャツは、ジーンズ同様、ファッショナブルなデイリーウエアとして見直され、はじめに南仏のリゾート地でバカンスを楽しむセレブリティの間で大流行しました。写真家ドアノー撮影のナヴァルを着用するパブロ・ピカソの肖像写真は、有名な1枚として知られています。
ボーダーシャツはその着心地のよさと実用性からリゾートのみならずカジュアルウエアへと世界中に広まっていきました。

フレンチカジュアルブランドとして日本へ

セントジェームスのボーダーシャツが日本に紹介されたのは約40年前。当初、マリンスタイルの先駆的存在であり、ボーダーシャツブームの火つけ役となりました。
その後も流行に左右されないスタイルと長く愛用できる品質で、男女を問わず幅広い世代に定着。現在ではフレンチテイストの老舗カジュアルブランドとして、欠かせない定番となっています。